嘘をつかない青果の
仕事が、自信と誇りに
つながっていく。

  • 青果部
  • 2016年 新卒入社
  • 主任
  • 羽鳥 晃司

自分が感じたことを信じて、佐竹に、青果に決めた

学生時代にスーパーでアルバイトをしていた経験があって、スーパーの仕事には興味を持っていた。でも本当に社員として働く場所として、スーパーがいいのかという迷いは正直あって、IT企業や食品メーカーも受けていた。でも、佐竹の店舗見学をしてその迷いは吹き飛んだ。いたるところで繰り広げられているお客様と店員の楽しそうなやりとり。「お母さん、今日はこれに決まりよ」と言って大根を渡し、自然に受け取るお客様。スーパーでアルバイトをしていたからこそ、その凄さを感じた。自分もこんな風にお客様と自然に話して楽しく仕事がしたい、と心から思った。他の企業から内定も頂いていたので、親からは少し心配もされた。でも、これだけ佐竹で働きたいという気持ちを持っているのに、自分に嘘をついて他の企業に行ったら絶対後悔する。どんなところで働いても、きっとしんどい時もあるし、辞めたくなることだってあるだろう。そんな時に「本当は佐竹がよかった」なんて言い訳したくないから、自分が就活を通じて感じたこと・考えてきたことを信じて、佐竹に決めた。

配属希望は青果。迷いなく青果。お店の入り口で、お店全体のムードをつくる仕事。四季おりおりの野菜や果物を並べて、「楽しい買い物」のスタートをつくる仕事。「これに決まり!」とお客様に自信を持って楽しく伝えられるような青果の商売人になりたいと思って、青果を選んだ。

学べば学ぶほど、お客様に喜んでもらえる仕事

入社したら大変だったと言いたいところだけど、そんなことはなかった。野菜も果物も、知れば知るほど面白くて、美味しい。先輩や上司はみんな「野菜博士」「果物博士」のような人たちばかりで、質問すれば何でも教えてくれた。1日ごとに知識や知恵がついていくことを感じて、学びながら働くことを楽しむ、という感覚で仕事をすることができた。

青果部門には「旬と期待鮮度にこだわる」という言葉がある。期待鮮度とは、売り場だけの鮮度ではなくお客様のご自宅でも鮮度を保つという意味だ。お客様が売り場でぱっと見ただけでは、実際の鮮度はなかなかわからない。でも僕たちがプロとして売り場に並ぶ前から鮮度にこだわるからこそ、佐竹では大きなキャベツや大根も売れる。大きなキャベツを3分の1使って、翌日3分の1使って、翌々日に3分の1使う。それでも新鮮で美味しい。自信を持って、誇りを持って商品を売れるから「これに決まりよ」と言えるのだと知った。

果物は、より味が大事になる。「あそこのスーパーのみかん、美味しくなかった」となれば、もう二度と買ってくれない。種類を知り、何より旬を知り、「今はこれが最高です」と自信を持ってオススメして「めちゃくちゃ美味しかったわ!」と言って頂ける喜び。学べば学ぶほど、プロフェッショナルに近づける、お客様を喜ばせられる。その確かな手応えがあることが、青果の仕事の魅力だと思う。

停電、断水、僕らにできることは何か

忘れられない出来事がある。2019年、関西を大型の台風が襲った。当時自分は兵庫県の尼崎道意店にいて、停電と断水で付近のスーパーもコンビニも営業ができない状態だった。いつもより店に早く着いて「何かできることはないか」と思っていたら、専務が店に来て「店が開けられないなら、店の前や」と言った。困っている人たちのために、一片の迷いもなくみんなが動いた。その後、何人ものお客様に「あの時はありがとうな」「ほんまに助かった」と声をかけてもらった。お客様からの言葉も嬉しかったし、何よりも会社や店の仲間と心を一つにして動けたことが嬉しかった。

「お客様のために何かできることはないか」という青くさい想いに、ここでなら嘘をつかなくていい。もっとすごい売り場にしたい、もっと楽しい店にしたい、もっといい会社にしたいと言う言葉を、わらうような人は1人もいない。だから自分も嘘をつかずに働けている。

「これで決まりですよ」と自信を持ってオススメするために、本気で仕入れをして、堂々と売り場に並べる。そのための準備は大変だけれど、嘘をつかない一日一日の積み重ねが、誇りになるのだと僕は思う。

2022年2月取材時点

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