「日本一楽しいスーパー」
を目指す
航海の乗組員として

  • 店長
  • 2012年 新卒入社
  • 大塚 達也

最終面接で交わした社長との約束

中学高校6年間は部活でサッカー、大学でもサークルを立ち上げてフットサル。パスをつないでゴールを決めた時も最高だし、試合に出ていないメンバーと一緒になって喜ぶ瞬間も最高。チームで何かを達成できた時の感動を、仕事でも味わいたいと思って、マイナビの優先事項にも「チーム」と選択した。そうしたら、オススメ企業として表示されてきたのが、佐竹だった。

正直スーパーには全然興味がなく、商社とかメーカーで営業の仕事がしたいなと思っていた。スーパーの説明会に参加したのは佐竹だけ。そこで聞いた「日本一楽しいスーパー」というビジョン、面接で出会う人たちの熱量。どんな仕事をするか、ということよりも、この人たちとチームになって大きな目標を目指したいと思うようになっていた。

迎えた最終面接。当時の最終面接は社長面接だった。梅原社長から「日本一楽しいスーパー」の素晴らしさを聞けると思ったら、逆だった。「会社も組織もまだまだこれから。ビジョンに向かうのが航海だとしたら、今はまだ船を作っている状態。船を一緒に作る仲間を、厳しい航海に一緒に挑戦する乗組員を探してる」と。痺れた。仲間たちと本気で目標に向かう。一緒に船をつくり、挑戦したいと思った。「いけるか?」という言葉に頷いて、その場で決めた。

ダサい主任だった自分を変えてくれた言葉

ここからはめちゃくちゃダサい話。内定者期間にフーズフロアでバイトをしていたので、配属希望もフーズフロアに出した。仕事は、しんどい。泥臭い。なんやこれ。怒られるし、腹も立つ。悔しい、認められたい、と思って「仕事ができるやつ」になろうと決めた。主任に仕事をさせないように、自分で全部やる。早く偉くなってやる。同期の中では最速で主任になった。見たか、やってやったぞ。

主任になってからもとにかく成果を出したかった。でも、メンバーはおとなしくて元気がないように見える。なんやねん。だったら俺が全部やるわ。上司から売り場に対して指摘を受けたら「あいつらがやってないんすわ」。ある日の休憩中に、鮮魚部門の主任と一緒になった。いつも一緒にアホな話をしてくれる年上の優しい大先輩。「あいつら全然使えへんっすわ。主任ってしんどい仕事っすよね」と言ったら、先輩の顔が変わった。「大塚、お前一人で仕事してんちゃうぞ。2階で事務作業してる時、品出ししてくれてるのは誰やねん」。ちょうど同じタイミングで、上司の今西部長に呼ばれた。僕のあまりにイマイチな主任ぶりは、会社もしっかり見てたのだろう。「仲間を信頼できひんやつに、うちではリーダー任せへん」。恥ずかしかった。自分は何をやってるんや。何のためにこの会社に入ったんや。

謝っても謝りきれないけど、自分の全てを変える。自分一人で仕事をしてるんじゃない。仲間を信頼して、売り場を任せる。一緒に考えて、一緒に挑戦して、「ありがとう」と伝える。うちの会社の仲間なら、信頼して任せて支えれば、必ず本気で挑戦してくれる。一番大切なことを仲間に気付かせてもらって、仲間のおかげで僕はやり直すことができた。

最高のチームをつくれる店長に

店長としての自分の仕事は、最高のチームをつくること。50人の仲間一人ひとりが、その人らしさを活かして、楽しく働ける状態をつくること。その状態をつくれれば、売上や利益は後からついてくる。どんな時も、リーダーとして朝一番に元気に挨拶をする。「おはよう!今日も元気にやろうぜ!」。店が苦しい状況の時もある。そんな時こそ、店長である自分が「大丈夫、俺たちなら乗り越えられる」という気持ちを示したいから。仕事のことも、くだらないことも、何でも話しかける。何か困ったことがあった時にいつでも自分に相談をしてほしいから。失敗してもいいから挑戦してほしい。困ったことがあったら、店長である自分が必ず全力で支えるから。

「日本一楽しいスーパー」に向けて、ようやく海に出たぐらい。追い風もあるし、向かい風もある中で、確かに前に進んでこれた。進んでみて初めて航海地図が書き換えられるような、果てしない旅だと思っている。最終面接以来、社長と「航海」の話をすることはないけれど、きっと社長も同じ気持ちなんじゃないかと思う。まだ海に出たばっかり、これからが面白い。もし、この会社に、この船に乗りたいと思う人がいたら、「船客」じゃなくて「乗組員」として来てほしい。その方が、絶対楽しいから。仲間と一緒にでかい目標を目指す。そんな風に生きていきたい人にとって最高の会社を創るために、僕もここで挑戦を続けていく。

2022年2月取材時点

その他の商売人たち